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北竜町のひまわりエピソード

ひまわりに取り組むきっかけは?

昭和54年7月ヨーロッパ視察研修に参加した農協職員が、旧ユーゴスラビアのベルグラード空港周辺一面に広がるひまわり畑の美しさに驚き、着陸する様は、あたかも黄色いひまわりに舞い降りる蝶々のような感動を覚えた。
 栽培理由を尋ねると全部食用油で、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞などを予防する、リノール酸やビタミンEそして必須アミノ酸や鉄、カルシウム、リン、カリウムと言ったミネラルが豊富に含み、食事の欧米化に伴い良質の植物油を摂取することが大事なことを教わった。
 その頃農協女性部では、自給自足により「家庭の健康を守る運動」として食生活の改善に取り組んでいました。そこで自家消費の食用油をひまわり油に替え、家の周りにひまわりを植えることにより環境美化にもつながる事もあり、「一戸1アール運動」を取り組む事にしました。
 ひまわり栽培は全くの素人でしたが、ホクレンと農業試験場の指導を受け昭和55年農協女性部422戸により、4.2ヘクタールのひまわりが作付けされました。農協では、ひまわり搾油機を導入して農家にひまわり油と堆肥としてカスを還元しました。


雨降って地固まる(災い転じて福となす)

昭和63年8月25日から26日にかけて、北竜町に422ミリを超す局地的な集中豪雨「バケツをひっくり返した雨」が襲いました。時期的にひまわりの収穫時期前でしたので、これで北竜町のひまわりも全滅してしまうだろうと危惧したものです。
 ところが激甚災害の指定を受けまして、約89億円の災害復旧事業となりました。一気に河川事業も治山事業も進みました。しかも冬場に突貫工事を行いましたので、次の利の営農に支障が出ることはありませんでしたし、小さな町に町外から多くの業者が来てくれましたので、商工業にも相当な経済効果をもたらしてくれました。
 この集中豪雨により、ひまわりの作付けの半分が被害を受けるアクシデントもありましたが、10年近く女性が中心となって取り組んできた、ひまわりの意欲は少しも減退する事が無く、「ひまわりの里」と名付けての一大ひまわり集団畑、つまり観光産業の目玉の構想が練られました。


ひまわりの里づくり

平成元年、国道275号線沿いの約4.4ヘクタールの畑を持つ方が、高齢に加え病気になり畑の管理を頼みたいと町と農協に申し出ました。まちでは、年々増えるひまわり観光客に、集客用ひまわり畑を固定させたいとかねてより考えがあったため、町で借りる事にしました。  農村の過疎化を食い止めるには、「まず自分たちのまちに誇りが持てる特色づくりをしたい」という農協青年部が、5月1日にトラクター10数台を持ち寄り商工青年部、役場・農協・商工会・改良区の職員が協力し、僅か1日で畑を耕し、肥料を入れ種を播きました。カルチも農協青年部が機械を持ち寄り行いました。草取りは全町に無線で呼びかけ鍬を持ち寄り行いました。当初は全て町民のボランティアで行われました。  老人クラブの皆さんはそれからずーっと毎年200名近い会員が集まり草取りを行っています。そして平成13年からは初心に返り「ひまわり草取り十字軍」として全町に呼びかけ300名以上の方に参加いただいております。


ひまわりの連作障害を克服

ひまわりの里は土地が痩せていて土壌改良の必要がありました。
 その頃暗渠排水事業で出る泥炭をひまわりの里に投入して、長期的に土づくりを行う方法がとられました。しかし、泥炭には切り株や幹や大きな石が混ざっているため、各団体の職員がぬかるみに長靴をとられながら手作業で運び出し、切り株や石が山のように積まれました。
 ひまわりは大輪で背丈も高いため、土壌の養分をほとんど吸ってしまいます。米以外の作物には連作障害がつきものです。しかし、毎年ひまわりの里の場所を替えることもできません。ひまわりの里のひまわりは、ひまわりまつりが終わると頃合いを見てチョッパーを掛けて切り倒し、トラクターで土の中に鋤き込んでしまいます。そして翌年のひまわりの養分にしています。緑肥と言います。
 また、ひまわりの里には毎年町内の堆肥生産組合から450トンを超える牛糞堆肥を投入しています。
 加えて、ひまわりの里は緩やかですが傾斜地となっているため、春先の雪融けにより肥えた表土が流出するため、秋にエン麦を播いてその防止を図るとともに、翌年の耕起に土に鋤き込んで、これも又ひまわりの栄養分にしています。
 試験に試験を重ねた結果、平成元年よりずーっと連続して同じ畑に大輪のひまわりを咲かせ続けることができるわけです。


活きた体験学習の場(北竜中学生による「世界のひまわり栽培」)

平成2年ひまわりの里がムクドリによりひまわりの芽が食べられました。鳥害と言います。急遽農協青年部のビニールハウスでひまわりのポット苗56,000株を育てて補植する事になりました。全町民に呼びかけたところ町民350名に加え、北竜中学生150名も応援に駆けつけていただきました。
 このことが縁で、北竜中学校がひまわりの里に隣接していることもあり、「何かまちづくりにお手伝い出来ないか」と言うことと、勤労体験学習の一環として平成3年より世界のひまわりコーナーを受け持つ事になりました。
 世界のひまわり30種類の選定、区画割り、種まき、水やり、草取り全て中学生のひまわり委員会を中心に行い、極めつけはひまわりの満開時期2日間に観光ガイドとして、世界のひまわりコーナー内をエスコートします。
 最初は嫌々やっていたひまわり栽培も、観光客とのふれあいや沢山の写真、激励の言葉、お礼の言葉をいただき、ひまわり栽培をやって本当に良かったと感想を述べています。

  • 北竜中学校ホームページ


  • 神聖なグランドを守って!

    平成6年7月最後の週末は朝から車がどっと押し寄せ11時頃には、とうとう200台収容の駐車場がパンクし、車が国道に溢れ出し渋滞が起きました。ひまわりまつり始まって以来のことでした。交通安全上急遽隣接する北竜中学校のグランドを開放し駐車することにしました。トラック~フィールドと次々と車が並びだしました。それでも内野グランドだけは避けようといたしました。次の週末もグランドを駐車場として使用することとなりました。翌年も同じような状況でグランドを駐車場として4日間使用しました。
     乗用車とはいえ、車が去った後のグランドはかなり凸凹が残りました。ひまわりまつりが終わった後にローラーでグランドの補修をいたしましたが、グランドを日常使っている生徒には、自分達で整備したグランドに車が入り込み神聖な場所を犯していると、結局純粋な子ども達の心を踏みにじったことになりました。
     このようなことがあり、当然駐車場も不足していることから、平成8年に500台収容の駐車場をひまわりの里周辺に整備したところです。
     今も期間中に国道が渋滞することはありますが、決してグランドに車を乗り入れることはいたしません。観光客の皆様にはご不便をおかけしますが、子ども達のことを考えてご理解を賜りたいと思います。


    ハンディがあるからこそオンリーワン

    ひまわりは背も高く大輪の花を咲かせるため風雨に弱く病気(灰色カビ病、キンカク病)が発生しやすいため連作がきかず、加えて大きな植物のため土壌の養分を吸い取り土地が痩せ細り、他の作物に比べて生産性が低いなどハンディのある作物です。  但しプラス面として一つには、土壌中のVA菌根菌(植物にリンを供給する菌)の密度を高める効果が高い。二つには、深根性(土の中に深く根を張る)が高い等があります。
     それでもあえてハンディのあるひまわりに取り組んでいるのは、プラス思考で考えれば、これだけハンディのある作物だからこそ、どこの町にも真似の出来ないオンリーワンとして、北竜町の顔として特質化することが出来たと思います。
     加えて、ひまわりは東を向いて開花する性質を持っているため、何処彼処に植えても景観とマッチせず、なだらかな東向きの心地よい傾斜地(ランドスケープ)をなすひまわりの里のような広大な畑はなかなか見つからない状況です。


    お母さんの言葉

    一家のお母さんは太陽のような存在です。太陽に顔向けるひまわりのように常に家族に明るい光を注ぎ、健康であるように子ども達が丈夫に育つように見守っています。
     始めは「ひまわりの花か………」と言う程度で見ていたお父さんも秋になり、ひまわりの頭が重くなり倒れそうになると、支え木を立ててくれたり、根本に土をかけてくれたり、鳥が来ないようにテープを張ってくれたり、網を掛けてくれるようになりました。やがて収穫作業や種落としを子ども達も手伝ってくれるようになりました。農業が機械化によって一つの作業を家族一緒にやることもなくなってきた中で、ひまわり栽培はそれを再び呼び戻してくれました。


    竜巻がくれた力

    平成13年6月29日午後2時32分、町内西川に発生した道内最大級の竜巻(規模F2、風速50-60m)がひまわりの里を襲いました。ひまわりの里1.5ヘクタール75,000本と、世界のひまわり0.5ヘクタール9,000本が風で倒され、葉が千切れ悲惨な状況でした。これで今年のひまわりまつりも中止かと落胆しました。
     翌日から町民延べ400名がひまわりの里周辺の散らかったゴミを拾い、ひまわりの葉に被さった泥を洗い落としました。
     その甲斐もあってか、ひまわりの持つ生命力とその後の天候で、ひまわりは日ごとに驚異的な回復を見せました。倒れた茎は起き上がり、千切れた葉の間から新しい葉が生え始めました。
     ただ、中学生が管理していた世界のひまわりは、壊滅的な打撃を受けたので、7月10日PTAの協力を得ながら、「竜巻に負けないで、みんなの協力で又素晴らしい花を咲かせましょう」とひまわり委員長が挨拶し、再度4,000本の種を播き直しました。ひまわりまつりが終わった8月末から9月末にかけて、播き直したひまわりは一つ一つ確実に花を咲かせました。
     今も林の中には倒れたり斜めにかしがった木々100本近くあります。竜巻の恐ろしさは忘れようにも脳裏に焼き付いて忘れることは出来ませんが、町民の団結力とボランティア精神、そしてひまわりの素晴らしい回復力は、私達に勇気と希望と感動を与えてくれました。

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    (平成29年5月1日現在)