行政執行方針

令和6年度行政執行方針

◎はじめに
 令和6年第2回町議会定例会にあたり、町行政執行方針を申し上げ、令和6年度の主要施策に係る補正予算案を提案し、議会のご審議をお願いするとともに、本定例会の開会にあたり、町議会定例会招集に関する規則に基づき、6月定例会を繰り上げて招集させて頂きました。ご理解を賜りたいと存じます。
 私は、先の町長選挙におきまして、町民の皆様をはじめ多くの方々より、力強いご支援と心温まるご厚情を賜り当選の栄に浴させて頂き、新たに町政をお預かりすることとなりました。
 今その職責の重大さを改めて痛感しているところであります。
 人口減少、少子高齢化が進む中、農業、商工業、観光等各分野の振興、公共施設の老朽化対策、子ども応援社会の実現、公共交通体制の構築、デジタル社会への対応、防災・減災機能の強化、福祉、医療体制の充実等行政に課せられた課題は山積しております。
 私は、「小さくともきらりと輝くまちづくり」を目指し、「暮らしをまもる」・「未来へつなげる」・「地域とともにすすめる」・「産業・人をささえる」ため、私のお約束した16の政策を、町民お一人お一人の大切な声を聞き、職員の意欲と更なるやる気の喚起に努め、共に一丸となって知恵と力を結集し、その実現に努めて参ります。
 地域のにぎわいを創り、北竜町の可能性を引き出し次世代へつなぐため、町民の皆さん、議員各位の特段なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 今年、北竜町は開町132年目を迎えます。先人たちが培ったこの素晴らしい歴史と文化を、町民の皆さんとともに更に後世へ伝承して参りたいと存じます。
 さて、国内におきましては、今年1月1日にマグニチュード7・6、最大震度7の能登半島地震が発生し、多くの尊い命が奪われました。
 改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、被害に遭われた方々に衷心よりお見舞い申し上げます。また、一刻も早い復旧、復興を願うところであります。
 今回の震災で自然の猛威を目の当たりにし、改めて日頃からの災害に対する備えの重要性を感じたところであります。
本町では行政のスリム化、効率化を更に徹底しながら財源の確保に努め、限られた予算の中で町民の負託に応え最大限の効果が得られるよう努力致して参ります。

◎令和6年度各会計予算について
 令和6年度の各会計予算につきましては、2月の町長選挙執行に伴い、当初予算を継続事業や経常的経費を中心とした「骨格予算」として編成したことから、今回、4月補正予算において、新規事業や政策的経費などを中心とした、いわゆる「肉付け予算」として編成しております。
 予算編成におきましては、「北竜町総合計画並びに実施計画の効果的な推進と持続可能な行財政基盤の構築の両立」を掲げ、総合計画に掲げる「6つの基本目標」の実現に向けて、施策・事業の重点化を進めるとともに、限られた財源の重点的・効率的配分に努めたところであります。
 令和6年度各会計の予算規模につきましては、一般会計において、補正予算額が 7億2,400万円で、当初予算額と合わせた補正後の予算額は40億7,400万円となり、対前年度比3億7,400万円(10・1%)の増、また、特別会計(5会計)と企業会計(2会計)を加えた補正予算の総額は、9億2,872万円で、補正後の予算総額は57億4,529万円となり、対前年度比4億283万円(7・5%)の増となっております。

◎特別職の給与の独自削減について
 行財政改革の一環として、引き続き、特別職の給与について「町長5%・副町長4%・教育長3%」の削減を実施いたします。

◎防災・消防対策について
 地域の防災力を向上していく上で、自助・共助・公助の取組が大切であり、地域住民が核となった、自主防災組織の設置に向け、防災教育・情報提供を推進いたします。
 そして、昨年度改訂した地域防災計画並びにハザードマップを基に地域防災力の向上のため、防災避難訓練を実施致します。
 また、災害発生時の防災資機材や備蓄品の保管のための新たな防災備蓄倉庫の建設を行います。併せて、防災備蓄品等の購入も計画的に取り組んで参ります。
 消防体制については、1市4町による深川地区消防組合の連携強化と効率的な運営に努めて参ります。
 本年度は、深川地区消防組合本部への消防無線の一元化や、第1分団ポンプ車の更新により災害対応に努めて参りますとともに、若手団員の大型免許取得助成事業についても継続し、地域の安心と安全を守る団員の育成・確保に取り組んで参ります。

◎防犯・交通安全対策について
 依然として、毎日のように特殊詐欺被害が報道されている中、「詐欺被害防止機器購入助成事業」を継続して実施するとともに、町内に設置されている防犯カメラの適正な管理を通して、より安全・安心な生活を推進して参ります。
 交通安全対策については、悲惨な事故防止に向け、関係機関、組織及び町民総ぐるみによる交通安全運動を推進します。
 また、「北竜町高齢者運転免許証自主返納サポート事業」により、町より交付しておりますタクシーチケットの有効期限をこれまでの3年から10年に延長、利用促進に向け送迎体制を整えるなど、普及啓発に努めて参ります。
 また本年条例制定いたしました「北竜町犯罪被害者等支援条例」は、犯罪被害者となられた方々への支援と犯罪防止を目的としており、町内各団体にも本条例の周知を図って参ります。

◎職員の資質向上について
 多様化する住民ニーズに対応するためには、職員の資質向上は必須であり、個々のスキルアップのための各種研修会への参加や町施策に対する職員間の共通認識の構築に努めると共に、職員のメンタルヘルスを大切にするよう努めます。

◎地域公共交通の整備について
 地域公共交通として、乗り合いタクシー及び住民混乗方式によるスクールバスの運行を行い、町民の移動手段の確保に取り組んで参ります。
 また、中央バスの廃線に伴います滝川市、深川市への交通アクセスの確保のために、町営バス「北竜妹背牛線」の運行を行うと共に、高齢者が通院、買い物などのために滝川市、深川市等へ向かう際のタクシー利用助成を実施いたします。
 また、将来を見据えた地域公共交通体制確立に向けた計画の改定とともに交通手段の確保のための新規車両購入も行います。

◎地方創生推進事業について
 本年で3年目を迎えます地方創生推進交付金事業、「未来に咲きほこる「北竜ひまわり商社」(仮称)構築プロジェクト」事業は、「農業等の担い手確保」、「新たな産業創出」、「就労・活躍の場の確保」、「稼げる観光への転換」、「若者の流出抑制」、「デジタル社会の形成×高齢化社会への対応」、「事業推進体制の構築」、「来訪者の消費拡大」、「既存資源の強化」、「誘客の拡大」の推進に向けた協議検討を行います。

◎地域脱炭素化推進事業について
 国の2050年までの脱炭素社会を見据えた二酸化炭素排出ゼロの方針に基づき、本町におきましても一昨年ゼロカーボンシティ宣言を行い、昨年度策定した地球温暖化対策実行計画を実行して参ります。
 本年度は、公用車を電動自動車に買換え、個人住宅へのソーラーパネル、蓄電池設置助成を実施致します。

◎自治体DX推進事業について
 国のデジタル社会形成基本法に基づき、本町におきましても引き続き、自治体DXの推進及びマイナンバーカードの普及促進、行政手続きの簡素化のための押印廃止に向けた取り組みを実施して参ります。

◎移住定住対策について
 定住促進住宅の活用促進を図り、新規就農者、農業体験者、お試し移住の受入れを積極的に行って参ります。
 また、各種定住促進施策も引き続き実施し、都市部での移住イベントへ積極的に参加し、本町の魅力発信に取り組んで参ります。
 本年度より空き家となった居宅の解体助成として、住宅等除却費助成事業を実施いたします。
 空き家、空き地情報についても収集に努め、移住定住者向けに有効活用を図って参ります。

◎ふるさと納税について
 全国から寄せられておりますふるさと納税は、本年度、観光産業、教育子育て、医療福祉の各分野、56事業に使用させていただく予定としております。
 本年は納税サイトを追加し、「ひまわりライス」をはじめとして、「ひまわり油」、「黒千石大豆」等、町特産品を取りそろえ、より多くのご寄附が寄せられるように取り組んで参ります。
 また、多くの寄付者情報を活用し、メールマガジンにより特産品やイベント・移住定住の情報発信を行い、関係人口の増加に取り組むと共に、ふるさと納税のリピーターの確保に努めて参ります。

◎地域おこし協力隊、集落支援員の充実について
 町内における人材不足に対応するため、各分野におきまして、地域おこし協力隊員、集落支援員の更なる募集を行い、様々なアイディアを頂き地域活性化に努めて参ります。
 また、今年度より受け入れプログラムの策定を行い、3ヶ月未満の短期受け入れを行う「地域おこし協力隊インターン事業」を実施し、引き続き本町でご活躍いただけるよう努めます。

◎北竜町の魅力発信プロジェクトについて
 現在、町の町勢要覧として使用しております「プチJP01」の全面改定を行うと共に、来年度実施予定の「北竜町の魅力発信プロジェクト」に向けて町内資源の掘り起こし、情報発信方法の検討を行います。

◎株式会社北竜振興公社について
 サンフラワーパーク北竜温泉並びに農畜産物直売所みのりっち北竜の指定管理業務及び商業活性化施設ココワの管理運営に加え、昨年よりスクールバス運行の受託を行い、町の農業・商業の振興、観光振興、町民の健康増進、更には雇用の場として町の地域振興に大きな役割を果たしています。
 依然として厳しい経営状況にはありますが、商品開発、営業の強化、サービスの質的改善、経費節減策を進め、利潤・利益追求の職員教育に取り組んで参ります。
 本年度も町並びに公社役職員一丸となって努力して参りますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

◎戸籍・年金・マイナンバー事務について
 戸籍・年金事務につきましては、個人情報に係わる事務でありますので、プライバシーの保護に留意し、法務局や年金機構、内閣府とも連携し、国の動静を注視しながら相談業務に努めて参ります。

◎廃棄物処理等環境衛生対策について
 今年度も引き続き不正なごみ出し、不法投棄等、法令遵守の啓発を行い、生活環境の向上を図り、ごみ分別の周知と啓蒙及び減量化に努めて参ります。

◎高齢者支援対策について
 高齢化の進行により、一人暮らしの高齢者の方が増加していますが、いつまでも健康で安心して生活できるよう、社会福祉協議会に委託しております在宅福祉事業を継続して実施して参ります。
 また、福祉除雪サービス等制度の周知を行い、広く利用いただけるよう取り組んで参ります。
 更に、地域の皆様の協力を頂いて運営しております和地区、碧水地区の「地域支え合いセンター」につきましても、更なるご利用を頂けるよう取り組んで参ります。

◎障がい者支援対策について
 「障がい者総合支援法」に基づき、身体・精神・知的それぞれの障がい者手帳を保有されている方が、よりよい生活を送ることができるよう、引き続き医療機関等関係機関と連携し、必要に応じた自立支援給付及び自立支援医療のサービス提供に努めて参ります。
 また、令和5年度に設置された、北空知成年後見相談センターの運営について、引き続き北空知1市4町で取り組むとともに、町民に対する成年後見制度の普及啓発について努めて参ります。

◎子育て支援対策について
 現在の「子ども・子育て支援事業計画」が令和6年度で終了することに伴い、次期計画の策定を行います。計画期間中の子育て支援に関するニーズ調査の実施や、より実効性のある計画とするよう保護者や関係者、教育委員会等と十分協議を行いながら計画を策定します。
 また、通年入所児童の基本保育料の全額減免や、高校生までの子どもの医療費の無償化についても、引き続き実施して参ります。
 あわせて、令和4年度に創設された「出産・子育て応援交付金」により妊娠時から出産、子育てに対する支援を実施するとともに、従来実施しております養育支援等、各種子育て支援制度の実施を通して、少子化対策の推進に努めます。
 保育園及び子育て支援センターの運営については、社会福祉協議会に指定管理委託を行い、効率的な運営に努めます。
 チャイルドシート等の貸出につきましても引き続き対応して参ります。

◎医療対策について
 本町の医療機関である町立診療所及び町立歯科診療所について、地域に密着した第1次保健医療機関として、町民の健康を守る地域医療の充実に努めて参ります。
 町立診療所においては、適正な診療施設の管理運営に努めて参りますとともに、旭川市とその近郊の病院から、医療情報のやりとりが出来る「たいせつ安心医療ネット」の活用を、引き続き進めて参ります。
 町立歯科診療所においては、運営費用の助成を通して支援を実施し、医療機会の確保に努めます。
 あわせて、マイナンバーカードの健康保険証利用の促進をはかります。

◎国民健康保険事業について
 保険者が北海道に移行されましたが、国民健康保険事業は、町民の健康と生活を支える大切な制度であります。制度の周知を図り、医療費通知の実施、ジェネリック医薬品の利用促進、特定健診未受診者対策、また新たに若年国保加入者に対する健診を実施し、医療費の抑制に努め安定的な運営に取り組んで参ります。

◎介護保険事業について
 本年は「第9期北竜町介護保険事業計画」の初年度となりますが、高齢化の進行に伴い、要介護認定を受けて介護サービスを利用される方が増加しており、介護保険特別会計も逼迫している状況であります。
 そのような中でも、住み慣れた地域で安心して暮らすことが出来るよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアの推進に努めます。

◎介護予防対策について
 高齢になっても元気に暮らすことができるように「元気もりもり運動教室」「コスモスクラブ」をはじめとする介護予防・日常生活支援総合事業並びに、高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業に取り組んで参ります。
 また、高齢者の方々の交流の場として商業活性化施設ココワ並びに碧水地域支え合いセンターで開催される「あさがおくらぶ」の周知に努め、閉じこもり予防や介護予防に努めて参ります。

◎認知症対策について
 認知症がある方やその家族、地域住民が気軽に集うことができる「オレンジカフェ」を商業活性化施設ココワ並びに碧水地域支え合いセンターで開催します。
 認知症地域支援推進員を配置し、認知症があっても地域とつながり、助け合いながら暮らすことができる地域づくりに取り組んで参ります。

◎健康づくり対策について
 各種検診に対する助成や健康教育を行い、また、新たに20~30代の若年者を対象とした健診を開始し、検診受診率の向上と生活習慣病等の早期発見並びに健康増進に努めます。
 さらに、子育て世代包括支援センター事業として子どもに係わる関係者が連携し、妊娠期から切れ目のない支援を行い、子育て不安を抱える親子の育児能力の向上や虐待予防の支援を進めて参ります。

◎重層的支援体制整備事業について
 「重層的支援体制整備事業」は、既存の介護、障がい、子ども、生活困窮の相談支援等の取組を活かしつつ、町民の複雑化・多様化した支援ニーズに対応するため、それぞれの役割を超えて「チームアプローチ」が実現される必要があり、かつ、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施するものです。
 本町においても、地域福祉実践計画の目標である「共に支え合い、安心で安全な福祉の地域づくり」を目指していく上でも必要な取組であると位置づけ、令和7年度から事業が開始できるよう、令和6年度中に計画の策定や、事業実施体制等必要な準備を進めて参ります。

◎特別養護老人ホーム北竜町永楽園の運営について
 新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、今まで特養入所、短期入所、地域密着型通所介護の各サービスにおいて、感染症予防・拡大予防のためサービス内容を縮小してきましたが、その影響により経営悪化を招き、ここ数年一般会計より1億円を超える繰入を行いながら、厳しい運営をして参りました。
 令和4年度より経営改善支援業務委託料を計上し、現状分析及び経営改善に向けた対応、並びに健全な経営に向けた将来の施設経営の在り方について検討を進めて参りました。3年目になる今年度は、関係機関を含め十分な検討を行い、今までの検討内容を踏まえ一定の方向性について結論を導き出したいと考えます。
 さらに、介護アドバイザー招致事業委託料も引き続き計上し、ご入所者様及びご家族にとって魅力ある施設を目指し、職員の資質向上、意識改善はもちろんのこと、今年度はアドバイザーの持つ知見を地域にも広く発信する機会を持ちたいと考えております。
 開設より使用しており耐用年数の大幅な超過により不具合が多く、昨年度より道補助金を活用し更新を進めております入居者ベッドについて、今年度も継続して更新の予算を計上させていただいております。
 また、現在多大な時間を要する介護職員の勤務シフト作成について、効率的な事務運営を図るため、シフト作成支援システム利用料の予算を新たに計上させていただきます。
 施設の老朽化により内部いたるところに不具合が生じている状況ではありますが、将来の大規模改修を見込み、ご入所者様の日常生活に関わる部分を優先的に、今年度は浴室換気扇外必要な箇所について修繕対応をして参ります。
 今後もさらなる安心安全なサービス提供に努めて参ります。

◎農業の振興について
 新型コロナウイルス禍以降、下落基調が続いてきたコメ価格の回復の兆しが見えてきておりますが、不安定な国際情勢を要因とする肥料・飼料・燃油を中心とした生産資材高騰の高止まりなどにより、生産者の経営状況は依然厳しく、地域の基幹産業を発展的に維持していくために必要な対策を見極め、国の事業などを活用しながら引き続き必要な施策を実施して参ります。
 国において水田活用直接支払交付金のルール化により、水田の畑地化が推進されております。交付金の対象農地がすでに畑作物を作付けする土地であることが多く、耕作地の状況は大きくは変わらないものではありますが、これまで長年にわたり続いてきた水田活用直接支払交付金の対象とならない農地が多くなることが想定されることから、農家経済の動向を注視して参ります。
 また、特産品であるスイカ・メロンについてのハウス資材助成を行い、生産拡大を推進して参ります。
 あわせて、「地域特産品開発支援事業」を実施し、町内産の原材料を使用した試作品の開発や、市場調査等、新たな地域の特産品づくりにチャレンジする団体や個人を支援して参ります。
 農業者が主体の農業・農村の多面的機能を維持・発揮する取り組みや中山間地域農業、環境保全型農業の取り組みを支援して参ります。
 農地の効率的な利用を図り、北竜町の農業振興のための各種施策を計画的に実施するために定められた北竜町農業振興地域整備計画でありますが、更新時期となってきておりますことから全体計画の見直しを行います。

◎農畜産物直売所「みのりっち北竜」について  「みのりっち北竜」は、今年で開業13年目を迎えることとなりました。生産者が心を込めて作った新鮮な特産品や加工品を町内外のお客様に提供することにより、安心・安全で美味しい「北竜ブランド」の構築を図って参ります。
 また、運営体制について生産者協議会の積極的な関与についてを支援して参ります。

◎農産物加工実習センター「パルム」について
 年月の経過とともに、施設及び備品の老朽化が目立ってきておりますが適切なメンテナンスや計画的な更新を実施して参ります。
 また、電動製の設備及び器具類が増えたことにより、令和6年度より備品使用料について設定させていただきました。
 今後とも利用者の皆様に愛され、地域活性化に一翼を担うよう施設の充実に努めて参ります。

◎農業生産基盤整備について
 農業生産基盤の整備については、道営農地整備事業の推進により、生産条件の改善と担い手への農地の集積を図るほか、関連する農道、排水路などの適切な維持管理や整備に努めるとともに、農業水利施設の改修および保全事業により農業経営基盤の強化に取り組んで参ります。
 また、スマート農業については、関係機関とともに農業基盤整備事業への取組について検討して参ります。

◎農地流動化対策について
 農地の有効利用や農業経営の効率化を図るため、担い手への農地の集積・集約化に努めます。
 北海道農業公社等の関係機関と連携し、農地保有合理化事業や機構集積協力金、法定化された人・農地プランである地域計画の策定により、農地中間管理機構などの制度も活用し農地利用の再編を進めて参ります。

◎ひまわりバンク育成基金について
 「ひまわりバンク基金」については、本町の担い手育成事業へ重要な施策として位置づけ、町と農業者で事業費を負担し実施していることからも本町農業の健全な発展に資する取組となるようひまわりバンク幹事会や運用委員会で協議して参ります。

◎担い手対策について
 研修メニューの作成やサポート体制づくり、更に「新農業人フェア」をはじめとする各種イベントへの参加による担い手確保の取り組み等を一体的に行うために集落支援員制度を活用し、本年度も引き続き、新規就農者、農業体験実習生、雇用就農の受入体制の充実を推進して参ります。
 本年度は実践型農業研修を行う為に研修農場を設置し、就農定着に向けた支援を関係機関と連携し、担い手育成の環境整備等を行います。
 併せて、農業後継者対策として結婚相談員とも連携しながら、出会いや交流の場づくりも進めて参ります。

◎林業の振興について
 森林は、木材の供給はもちろん、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全等多面的な役割を果たしております。
 森林の整備につきましては、北空知森林組合との連携により、豊かな森づくり推進事業等の補助金を活用し、更新時期を迎えた未整備森林所有者へ適切な森林施業の実施を勧奨するとともに、令和6年度から賦課される森林環境譲与税を有効活用して、私有林等整備事業の実施により地域林業の活性化に努めて参ります。

◎鳥獣被害防止対策について
 有害鳥獣防止計画に基づき、アライグマについては長期目標として、野外からの完全排除を基に被害の低減化に努め、エゾシカについては関係団体が行っている報奨金制度への支援により一層の駆除体制の強化に努めます。
 近年は、熊の目撃が相次いでおり、昨年は道内でも人身事故が発生しておりますことから、猟友会、警察等関係機関との連携を図り、被害防止にむけて取り組んで参ります。
 また、鹿進入防止電牧柵の維持管理については、適時、適切に電線の上げ下ろしができるよう、また、路線の見直しを関係機関と協議しながら確実に進めて参ります。

◎商工業の振興について
 商業活性化基本条例に基づく各種支援を商工会と連携して積極的に活用頂き、商工業の活性化と従業員雇用を促進し、商業活性化施設ココワを活用した地元商店の消費拡大対策を実施して参ります。

◎観光の振興について
 昨年、北竜町の顔である「ひまわりの里」には、208千人もの観光客が来訪されました。これまで築き上げた観光の取組に自信を持ち、さらに多くのみなさまに愛される観光地としての体制を整えて参ります。

◎ひまわり油推進事業について
 ひまわり油推進事業は、酪農学園大学との共同研究により高品質なひまわり油製造技術の確立が進められており、名寄のひまわり工房に搾油委託しております「一番搾りひまわり油」は、北のハイグレード食品2023の認定を受けたところであります。
 日清オイリオグループに精製委託しております「燦燦ひまわり油」とともに普及促進を図り、北竜町の魅力や価値を道内外に発信して参ります。

◎道路・河川・橋梁について
 道路及び河川については減災・防災のための緊急対策事業を活用し整備を行っております。
 道路では、昨年度、側溝整備及び舗装修繕等の工事を3路線施工しており、本年度においても引き続き実施して参ります。河川は尻無川ほか1河川の護岸整備工事及び上田川ほか1河川の浚渫工事を行う予定であります。橋梁については、道路メンテナンス事業費補助を活用し、長寿命化修繕計画に基づき三谷橋補修工事を実施致します。

◎排水機場について
 排水機場の維持管理については例年、定期点検、修繕等により適切に管理しており、碧水排水機場は老朽化に伴う劣化、破損等が著しく、機能保全対策として令和9年度までに修繕事業を計画しており、本年度は建屋工事を行う予定です。

◎公営住宅について
 公営住宅については、長寿命化計画に基づき昨年度は桜岡団地D棟木造平屋建1棟4戸を建設しております。
 引き続き町営住宅ストックは入居者の居住性・安全性,躯体の長寿命化等の必要性・効果を考慮した上で,適切な改善事業を実施します。

◎農業集落排水事業及び個別排水処理事業について
 農業集落排水事業及び個別排水処理事業については、経営状況を的確に把握し、より良い住民サービスの向上、各処理施設の適切な維持管理に努めて参ります。
 また、集合処理のできない地域におきましては、公共用水域の水質浄化のため、今後も合併処理浄化槽の設置を推進し、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ります。

◎簡易水道事業について
 簡易水道は、町民の日常生活に欠かすことのできない重要なライフラインであり、将来にわたって安心な水の安定供給に努めて参ります。
 継続事業であります配水管及び給水管の布設替えにつきまして、本年度は和地区及び美葉牛地区の一部、国道横断管2箇所の更新を行います。
 また、水道管漏水調査についても継続実施し、施設の機能保持と維持管理並びに経費節減に努め、効率的な事業運営を図って参ります。